ふくれ菓子 [お菓子]
ふくれ菓子。
鹿児島の昔ながらの郷土菓子です。
昨年末より「日本の食生活全集」という本にハマり、全50冊を読破しました。
日本各県の食生活について、各地の人々に聞いた話を記している名著です。
各県1冊、丁寧に取材され、昔の生活ぶりがうかがえます。
気になるお料理がたくさん載っていました。
中でも鹿児島の巻で紹介されていた「ふくれ菓子」が気になり、作ってみました。
本来の材料は、粉・重曹・水・黒砂糖だけのようですが、卵・牛乳・酢を追加してみました。
材料をを混ぜて、容器に流して蒸します。
ボウルいっぱいに大きく作ったので、30分蒸しました。
茶色い頭がプーッと丸くふくれて可愛らしい様子です。
ベランダでおやつにいただきました。素朴なお味がしました。
重曹を加えてふんわりふくらんだお菓子の事をこのように呼んでいたようです。
おやつと言えば芋やトウモロコシくらいの時代、こんなお菓子はとびきりのごちそうだったのでしょう。
両手で輪を作ったくらいの大ザルいっぱいに蒸したふくれ菓子を、切り分けるおばあちゃんを、
ニコニコ眺める少年2人の写真が印象的でした。
今私たちが食べているものについて。
感謝したり、疑問をちょっと持ったり。
考える良いきっかけになりました。
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