熊本「ろのわ」小麦のパンと国産小麦のこと [パン]
熊本県「ろのわ」の小麦粉でリュスティックとエピを焼きました。
「ろのわ」は以前、東京駒沢にアンテナショップを構えておられ、有機農作の野菜やお米・加工品などを販売されていました。そこで小麦粉などを何度か購入していたのですが、閉店してしまい残念に思っていました。
昨年より、「新麦コレクション」の賛助会員となりました。
~「新麦コレクション」とは、その年にとれた小麦をすみやかに製粉し、挽きたてならではのおいしさを味わう。自然の恵みに感謝する「収穫祭」をみんなで作るプロジェクトです。小麦農家、製粉会社、流通業者、パン屋、食べる人…みんな小麦というバトンを受け渡すチーム。黄金色に染まった小麦畑のうつくしさ、自然の恵みを収穫することの感動を通じて、みんなが出会い、語り合う。そのときパンはもっとおいしくなります。~(HPより抜粋)
新麦コレクションでは「ろのわ」も参加されていて、講演会等で代表の東さんを拝見する事ができました。小麦栽培のお話しなどお聞きし、久しぶりにここの小麦粉でパンを焼いてみたい、と思い連絡をした所、直接購入することができました。
「ニシノカオリ」「ミナミノカオリ」「チクゴイズミ」強力・準強力・薄力粉を分けていただきました。
先ずは「ニシノカオリ」でリュスティックとエピを焼いてみました。
リュスティックは青えんどう甘納豆入り。
エピは生ハム&黒コショウ巻きとリンゴジャム&シナモン巻きの2種。
少し茶色い粉は、焼き上がりの香りが抜群でした。
少しのイースト冷蔵長時間発酵で作ったのですが、ほんのりとした甘味と鼻から抜ける小麦の香ばしさ、生き生きとした生地でした。
この小麦との再会に感謝しつつ、いろいろ試してみたいと思います。
元々、国産小麦でパンやお菓子を作ってきましたが、「新麦コレクション」のおかげで生産者さんとの出会いをいただき、国産小麦と言ってもさまざまな作り方や考え方がある事に気づきました。
どの形もそれぞれの良さがあり、何が正しいというものでもないと思います。
私の作るパンに関しては、生産者さんの顔の見える小麦を使っていきたいな、と考えるようになりました。
九州だけでなく、前回ご紹介した滋賀や、鳥取・神奈川・北海道など国内各地に工夫をして麦を育てておられる生産者さんはたくさんおられます。
おいしいなと思えるパンが作れる麦、少しづつ試しながらレパートリーを広げていきたいと思います。
ディンケル小麦の山食パン [パン]
新麦コレクションのご縁で繋がった生産者さんの小麦を試作しています。
今回は前田農産の「はるきらり」と大地堂の「ディンケル小麦」を使って山食を焼いてみました。
以前、たまたまカタネベーカリーでディンケル入りの全粒粉パンを買った所、風味の良さにビックリしました。ナッツのような香りとお砂糖とは違う何とも言えない甘味、初めての味でした。
その後、新麦コレクションを通じて大地堂さんやカタネさんとお会いする機会があり、お考えや取り組みをお聞きし、お人柄と技術とが相まっての美味しさなんだな、と納得しました。
ディンケル、自分でも試してみたいと、南青山パン祭りの出店イベントで大地堂さんより直接粉を購入しました。
手間ひまかけた大切な粉、無駄にはできません。
先ずはシンプルに食パンで粉の味を確かめてみる事にしました。
カタネさんにはかないませんが… 「はるきらり」とうまく相まってナッツのような香りがふんわりとして風味良くできました。小ぶりにテーブルロールも作ったところ夕食のお供にピッタリ。家族も喜んで食べてくれました。
ディンケルは、いつもの粉に少し足しても良さそうですし、これだけでお菓子生地にしても良さそう。試作のし甲斐がありあそうです。
あれこれと楽しく想像中です。
シュトーレン 今年も作りました [パン]
今年もレーズン酵母のシュトーレンを作りました。
お世話になった方たちへプレゼントしたいな、と数えて6個作りました。
差し上げたい日から逆算して、ドライフルーツの漬け込みからスタートです。
いつものフルーツに、今回は輪切りのドライ・オレンジ砂糖漬けも加えてみました。
赤ワインをフルーツ全体に馴染ませて2日間置きます。
フルーツと酵母が出来たら、いよいよ生地作り。
発酵バターを何とか入手することができました。
せっかく作るのだからとエイッとふんだんに使いました。
成型時、センターにマジパンの代わりに栗の渋皮煮と丹波のぬれ甘納豆を入れました。
一昨年甘納豆を入れたところ好評だったので、和素材を増やしてみました。
焼いていると発酵バターの良いにおいが家中に漂います。
溶かしバターとお砂糖でしっかり覆って、皆さまの所へ旅立っていきました。
待つ事1週間。我が家でお待ちかねの試食です。
家族はこのシュトーレンが大好き。厚めにスライスして朝ごはんにモリモリ平らげました。
ぬれ甘納豆と栗の上品な甘さがレーズン酵母の生地と良く合います。
オレンジの爽やかな風味が効いていました。
皆さまも気に入ってくれると良いのですが。
あの人・この人、大切な方たちのお顔を思い浮かべて作りました。
年末の慌ただしい中、楽しい時間をいただきました。
タグ:シュトーレン、天然酵母
ベーグルな日々 [パン]
イベントに向けてベーグル試作の日々が続いています。
米粉を使ったレシピで、黒ゴマペーストなどの色々な素材を生地に混ぜて数種試しています。
中でも手ごわいのが、カボチャ。
フレーク状になっている便利なものが出ていますが、やはり生を使いたくて、
蒸してからマッシュにして生地に混ぜる事にしました。
そうすると水加減などの調整が必要で…。
最初は生地がベタベタで扱いきれない状態になってしまいました。
それからが実験の繰り返し。
少しずつ水分量を減らしたり、粉を変えたり、ゆで時間を変えたり…。
使ったカボチャの状態でも変わってくるし、ホトホト困りました。
そして今日、アッと気づき捏ね方を少し変えてみました。
そうすると、何てことなく調整が楽になりました。
これならいけそうです。
お菓子やパンなどを試作していると、“アッ”と気づく瞬間があります。
曇り空がパッと晴れたような感じ。
何とも嬉しい体験です。
ぶどう酵母の丸パン [パン]
静岡に「アトリエぬいや」という、染型製品をはじめ手仕事のかずかずを扱っているお店があります。
店主の山内さんは型染め人間国宝、芹沢銈介に師事された方、民芸の素朴さと抜群のデザインセンスによるモダンさとがうまく合わさり、とても素敵な布製品を作っておられます。また、茶目っ気たっぷりで気さくな人柄もとても魅力的な方です。
8月の夏休みに浜松のアトリエにお邪魔し、型染め体験をさせていただきました。その時に庭で採れたぶどうをたくさんいただきました。山内さん自ら採ってくださったのがとても嬉しくて、パンにして送りたいなと思いました。
自宅へ戻ると新鮮な内にと、すぐに仕込み開始しました。
良く洗って瓶に詰めます。上から棒で4〜5回押してつぶします。
しっかり蓋をして冷蔵庫に入れて2週間ほど寝かせます。
日を追うごとに水分が出て実が崩れてきます。
程よい頃合いになったら冷蔵庫から出して4〜5日、好みの香りになるまで寝かせます。
毎日、朝晩に蓋を開けて瓶をゆすって空気を入れます。
甘口のワインのようなフルーティーな香りになってきました。
そろそろかな? 酵母液の完成です。
普段よく作るレーズン酵母では、液に小麦粉を足して種を作りますが、
今回はぶどうの香りを生かしたいので液のまま使う事にしました。
どんなパンが良いかな???
あれこれ考えましたが、シンプルに丸パンにしました。
のびのびとお庭で育ったぶどうには、気取らないパンが良い気がしたからです。
山内さんの顔を浮かべながら、ひとつひとつ丸めました。
焼き上がったのを並べてみると、ぶどうの房のようです。
お口に合うかしら……
宅配便でおお送りしました。
翌日、早速お電話をいただきました。
「本当に作ったんだねェ」
「丸い形が何とも良いじゃない!」
さすが作家さん。形に目がいくようです。
相変わらずの溌剌とした声でお話しくださいました。
この夏一番の思い出です。
店主の山内さんは型染め人間国宝、芹沢銈介に師事された方、民芸の素朴さと抜群のデザインセンスによるモダンさとがうまく合わさり、とても素敵な布製品を作っておられます。また、茶目っ気たっぷりで気さくな人柄もとても魅力的な方です。
8月の夏休みに浜松のアトリエにお邪魔し、型染め体験をさせていただきました。その時に庭で採れたぶどうをたくさんいただきました。山内さん自ら採ってくださったのがとても嬉しくて、パンにして送りたいなと思いました。
自宅へ戻ると新鮮な内にと、すぐに仕込み開始しました。
良く洗って瓶に詰めます。上から棒で4〜5回押してつぶします。
しっかり蓋をして冷蔵庫に入れて2週間ほど寝かせます。
日を追うごとに水分が出て実が崩れてきます。
程よい頃合いになったら冷蔵庫から出して4〜5日、好みの香りになるまで寝かせます。
毎日、朝晩に蓋を開けて瓶をゆすって空気を入れます。
甘口のワインのようなフルーティーな香りになってきました。
そろそろかな? 酵母液の完成です。
普段よく作るレーズン酵母では、液に小麦粉を足して種を作りますが、
今回はぶどうの香りを生かしたいので液のまま使う事にしました。
どんなパンが良いかな???
あれこれ考えましたが、シンプルに丸パンにしました。
のびのびとお庭で育ったぶどうには、気取らないパンが良い気がしたからです。
山内さんの顔を浮かべながら、ひとつひとつ丸めました。
焼き上がったのを並べてみると、ぶどうの房のようです。
お口に合うかしら……
宅配便でおお送りしました。
翌日、早速お電話をいただきました。
「本当に作ったんだねェ」
「丸い形が何とも良いじゃない!」
さすが作家さん。形に目がいくようです。
相変わらずの溌剌とした声でお話しくださいました。
この夏一番の思い出です。
こね鉢と米粉パン [パン]
最近、米粉のパンの試作が続いています。
今回は、仕込水をお豆腐だけにしてみました。
プレーンと黒豆入りと、甘納豆入り。
ふんわり、しっとりとできました。
米粉の風味と、和素材が合うな、と思います。
盛り付けの主役は、木のこね鉢です。
中野のクラフトショップ モノ・モノで入手しました。
蕎麦やうどんなどをこねるのに使われているようで、大きなものだと直径50~80㎝もあります。
長野県秋山郷の作り手さんの作。大きな木材をくり抜いてできています。
ちょっとした年代もの。堂々とした風格に一目ぼれして持ち帰りました。
パンは機械でこねましたが…
早く使ってみたくて、パンを盛りつけてみました。
こういう素朴なものが合うみたいです。
その内、パンをこねてみようかな、と思います。
初焼きは木の実のパン [パン]
ぶどう酵母のパン [パン]
シュトーレンのプレゼント [パン]
とてもお世話になった、大好きな詩人の大先生と、
鳥取でステキなカフェを営んでおられる知人に。
クリスマスの贈り物にシュトーレンを作りました。
レーズン酵母の種で作りました。
アマレットで漬けたドライフルーツをたくさん入れて。
今回は、芯のマジパン代わりに、甘納豆を使ってみました。
ゆっくり、ゆっくり、一晩発酵させて。
まずまずの出来になったかな。
詩人の大先生には、自転車でお家へお届けしました。
実は、お会いする口実に作ったのです。
少し白くなった頭をかきながら、申し訳なさそうな、
泣き笑いの笑顔で受け取ってくださりました。
喜んでいただけたご様子、嬉しかったです。
我が家も少しずついただきながら、クリスマスを待ちます。
フレンチトースト栗みつ風味 [パン]
カボス酵母のパン [パン]
詩人の大先生から、大分のカボスをいただきました。
青々として、新鮮なカボスです。
大好きな方からなので、嬉しくて嬉しくて。
お礼に伺う口実を考えました。
酵母をおこしてパンを作って持って行こう。そうすれば、また先生にお会いできる。
柚子酵母は何度も作ったことがあるから、カボスからでもできるはず。
お砂糖を多めに入れておこしてみました。
5日ほどで案外簡単にできました。
自家製のみかんピールをきざんで生地に混ぜて、
ちょっと小ぶりな田舎パンにしました。
張り切って家の者が届けました。
奥さまと気に入って召し上がってくださったみたいです。
お返しにお土産をたくさんいただいて帰ってきました。
パンを作ることができて、良かったなぁ。と思いました。
ボイセンベリーのパン [パン]
コンテのバターで作ったブリオッシュ [パン]
先月のコンテ旅行でバターを買いました。というか、いただきました。
訪問させていただいたチーズ生産者の1軒。
家族経営の小ぢんまりながら、きちんとした機会設備を持ち、おいしいコンテを作っておられました。
チーズだけでなく、生クリームやバターも作っていて、
バター製造用の可愛らしい木型も見せていただきました。
四角いのが有塩で筒状なのが無塩バター。
見学者全員に、有塩&無塩それぞれ1つずつ、プレゼントしてくださいました。
何と気前の良いこと。
シンプルな紙の包装にもひかれ、さらに1つずつ追加で購入しました。
そういう訳で我が家には合計4個のバターがあります。
せっかくなのでブリオッシュを作りました。
このバター、水分が多めのようで扱いが少し難しかったです。
パンの生地がゆるゆるになったので、パウンド型で大きく焼きました。
さてさて出来上がりは…
心配しましたが、まずまずふくらみました。香りも良いです。
水分が多かった巧妙か、すごくしっとりとした生地になりました。
シフォンケーキみたいに口の中でシュワっと溶ける感じ。
メルシー、ムッシュー!
そう言えば…
バターは無塩が普通だけど、有塩も作っているとのお話しに、
誰かが「エシレ」バターの事を出したら、
エシレは塩が入っているから…
というような事を少し苦笑しておられました。
(実際エシレバターは有塩と無塩との両方商品としてありますヨ)
エシレはフランス中西部、大西洋に面するポワトゥー・シャラント地方にある村です。
この地方では乳製品だけでなく、塩も特産品。
塩を使った製品が多いのはうなずけるのですが、ネ。
エシレを悪く言うわけではなくて、
おらが村が一番!と仰りたかったのだと思います。
他の真似をするのではなく、それぞれの場所でそれぞれの特徴を生かしたものを作ろう。
そんなフランス人気質を感じる気がしました。
トチのパン皿 [パン]
トチのパン皿を買いました。
まえまえから木のパン皿が欲しいな、と思っていました。
中野にある暮らしの道具店モノ・モノで、お気に入りに出会いました。
香川県高松市に工房を構えるクラフト・アリオカ製のものです。
有岡さんの器は、木の温かみを持ちつつ、デザインがすっきりとしていて、美しいな、と思います。
白っぽいの、茶色が濃いの、ひとつひとつ少しずつ色が違うのが木の器の面白いところ。
お店の方が、全てズラリと出してくださいました。
程良いキツネ色の2枚を選びました。
クルミ入りのライ麦パンと、チーズと、さくらんぼの朝ごはんにしました。
おやっ、パンがおいしそうに見えます。
そして、いつもよりおいしい気がしました。
小西の黒豆パン [パン]
GWに関西方面へ行きました。
牧場2か所にも立ち寄り、おいしいミルクをいただきましたが、
予想外のおいしいものが、小西の黒豆パンでした。
丹波篠山に行ったのですが、城下町の雰囲気がするお散歩にぴったりの町並みでした。
そこで「小西のパン」という旗を見かけ、気になりました。
初日は夕方だったので、売り切れ。どうやら人気店のようで、ますます気になりました。
翌日朝に再訪問。店内には黒豆パン3つ入りの袋がズラリと並んでいました。
ドンドン売れています。
さっそく近くの公園でいただいてみました。
やわらかく煮た程よい甘さの大きな大きな黒豆が、これでもか!というくらい、生地のまわりにはり付いています。生地はフンワリ軽めでしっとりしています。
うーん、コレはおいしい。売り切れに納得です。
小西のパンは明治26年創業の老舗。名物の黒豆パンは丹波の黒大豆を8時間~9時間じっくりと煮込み、甘さえお押さえ黒豆の本来の味を引き出し、一つ一つていねいに焼きあげているそうです。
http://tourism.sasayama.jp/2010/09/post-122.html
お店もすてきでした。
レモンピールとジンジャーピールのカンパーニュ [パン]
エシレバターのクロワッサン [パン]
欧州旅行へ行った方から、お土産にいただきました。
エシレのバターです。
これほど嬉しいお土産はありません。
お菓子を作るだろうからと、無塩タイプをくださいました。
フランスへ行く度に、バターの値段の違いに驚きます。
大量買いしたい気持ちを泣く泣く我慢します。
こんな機会、滅多にありません。
以前から作ってみたいな、と思っていたものを作りました。
エシレバターのクロワッサンです。
レーズン酵母で作った生地を使いました。
失敗はできません。
大ざっぱな性分を押さえて、慎重に、慎重に。
ザクッとした歯ごたえを残したいので、折り込みは2回。
焼いている時の香りが普段と違います。
ナチュラルチーズが焼けたような…
乳製品の濃厚な香りがします。
コッテリしすぎかしら???
少し心配になりました。
食べてみると…
あら不思議。
焼いている時の強い香りが消えています。
脂っぽさが無く、サッパリといただけました。
ザクザク感もしっかり。
ありがとうございました。
あと1回、今度は3回折りで作ろうと思います。
雪の日のパンドミ [パン]
フレンチトースト [パン]
ゴルゴンゾーラの入ったパン [パン]
ツオップのレシピです。
面白い形にひかれて作りはじめました。
知り合いに差し上げましたが、皆さん好評で、定番になりました。
レーズン酵母で作った、クルミ入りのライ麦パン。
中にゴルゴンンゾーラチーズが入っています。
エッ、こんなに? と心配になるくらい、たくさんチーズを入れます。
ハチミツをトッピングして焼きます。
焼いている最中がすごいです。
ゴルゴンゾーラが、ジュウジュウ吹き出します。
溶けたチーズがオーブンシートに流れて、おこげ状態。
チーズのにおいがキッチンに充満します。
程よく溶け出し、火が入るので、青カビチーズの風味は思いのほかマイルドです。
香ばしくて、ハチミツの甘さがアクセント。
生ハムをはさんだり、赤ワインと合わせたり。
知り合いの皆さまは気に入ってくださった様子です。
私は、少しトーストして、洋梨ジャムと一緒に食べるのが好きです。
陶芸家さんからもらった柚子で作った酵母のパン [パン]
益子旅行では、何人かの陶芸家さんの工房を訪問させていただきました。
皆さま、初対面の私たちに、とても親切にしてくださいました。
中でも印象深いのは佐々木さんの工房でした。
本に載っていたカップがすてきで、どんな方が作っておられるのか、
他にどんな器を作っておられるのか、とても気になり、連絡を取らせていただきました。
快くOKくださり、伺うことができました。
山の中の木に囲まれた工房で、猫さん犬さんと作陶に向かっておられました。
このような気持ちの良い空気が、すてきな器の元になっているのでしょうか。
益子での作陶のことなど、ゆっくりとお話をうかがう事ができました。
工房でできあがった器は、デザインや配色が絶妙で、欲しいものばかり。
悩み悩んだ末、カップ・ボウル・鉢を購入させていただきました。
お庭で穫れた柚子をいただきました。
青葉がついて、とっても良い香りです。
柚子酵母を作ろう!
戻ってからすぐに酵母作りを開始しました。
自然育ちで新鮮なのでしょう。勢いのある酵母ができました。
自家製いよかんピール入りと、クルミ&チョコ&コショウ入り。
2種類作りました。
佐々木さんの器でいただいてみようと思います。
おいしい益子の思い出です。ありがとうございました。
ライ麦パン [パン]
ライ麦入りのパンを焼きました。
レーズン酵母液だねで作りました。
クルミ入りと、いよかんピール&カレンツ入り。
ライ麦と全粒粉入りの生地なので、少しどっしりしています。
そろそろ、こんな重ためのパンがおいしい季節かなと思います。
薄めにスライスして、チーズなどをはさもうと思います。
たくさんたくさん焼きました。
どうしてかと言うと。
きりえ作家YUYAが11/16(金)〜11/18(日)展覧会を開催します。
パーティーでお料理をお出しします。
このパンもそのひとつ。
来場者の方に喜んでもらえるよう、心をこめて作ります。
間もなくです。
今回のテーマは「旅」
旅からイメージした空気感を、色紙を使ったきりえで表します。
会場はすてきな服飾雑貨店のギャラリースペースです。
にっこりしたくなった方は、どうぞお越しくださいね。
クグロフ・サレ [パン]
ホシノのマフィン [パン]
巨峰酵母のパン [パン]
残暑が続いていますが、八百屋さんに並ぶ果物は、秋めいてきました。
中でもぶどうの種類の多いこと。
昔は、デラウエア(普段&お弁当)、マスカット(ちょっと贅沢)、巨峰(だいぶ贅沢)
くらいだったと思います。
山梨産だけでも、深い紫色の、浅い紫色の、明るい藤色の、緑の丸いの、緑の細長いの…
などなど、ややこしい名前の色とりどりのぶどうが並んでいます。
「シナノスマイル」という赤っぽいぶどうを買ってみたら、とてもおいしかったです。
甘みが強くて酸味が弱く、皮離れが良くて、食べやすいです。
酵母を作るには、種の入っているぶどうが良いのですが、最近は探すのに一苦労です。
今回も見当たらず、種なし巨峰が、お買い得になっていたので、これで作ってみました。
今年初の、葡萄の酵母です。
瓶に液種を仕込んでから2週間あまり。
丸パンと、小さめのカンパーニュを作りました。
水分のほとんどを液種で捏ねました。
温めると、ぶどうの香りがします。
小さい秋見つけた♪ というところでしょうか。
フルーツのっけのブリオッシュでチーズ会 [パン]
フランスから帰ってすぐにお土産チーズの会をしました。
せっかくだから何か楽しいものを用意したいな。
一見豪華なブリオッシュを作りました。
西川シェフのレシピです。
ブリオッシュ生地をまるくのばして、カスタードクリームを絞って、
バナナとプルーンとアプリコットとイチジクを並べて、お砂糖をふって焼きます。
さすがシェフ。
フルーツの並べ方を工夫しただけで、とても華やかになりました。
パーティーにぴったりです。
ロックフォールのスフレ
ブルーチーズドレッシングのサラダ
山羊のチーズ、羊のチーズのプラトー
などなど簡単チーズ料理を作りました。
塩味が強めのチーズなので、黒糖パン、レーズンクルミパンなど
甘みのあるパンを合わせました。
レーズンクルミパンにゴルゴンゾーラをのせて、ラヴェンダーのハチミツをかけて。
お気に入りの食べ方です。
加えて、とってもおいしいお土産もいただきました。
お手製のお惣菜とケーキです。
ポテトサラダやナスのマリネ。
ポテサラにはケイパー入り。
ナスマリネにはミント入り。
この一工夫のおかげで、奥行きのある味がしました。
野菜料理がとっても上手。
いつも感心させられます。
おいしいものを食べながら、旅のお話もはずみました。
食べものの力はすごいです。
一晩寝かせたフレンチトースト [パン]
フレンチトースト。
我が家休日の朝ごはんにたびたび登場します。
理想のフレンチトーストNo.1は、京都のスマート珈琲のもの。
芯までしっとりフワフワで、ハンペンのようです。
最初に食べた時は、今までのフレンチトーストは何だったのだろう??
と考えるくらい、新鮮でした。
フレンチトーストと聞いて真っ先に思い浮かぶのが、映画「クレイマー、クレイマー」。
奥さんに家出されてしまった仕事浸けのビジネスマンが、幼い息子に朝食を作ります。
卵やミルクをぐちゃぐちゃに混ぜた中に、乱暴にパンを押し込んでフライパンで焼きます。
出来上がりはフレンチトーストと言える代物ではなくて…
息子の泣きそうな顔。
何とも胸が痛むシーンでした。
スマート珈琲のフレンチトーストをイメージして作りました。
いつもは30分程なのですが、1晩じっくり卵液に浸してみました。
お陰さまで中までしっとり。
口溶けが良いです。
でも、ちょっと違うのです。
スマートのとは。
さすがの老舗。おいそれとは真似できません。
ぼちぼち、楽しみながら近づいて行こうと思います。
ちょっと苦い柚子酵母パン [パン]
柚子酵母。たくさん作りすぎて、まだ残っています。
そろそろ古漬け状態。
せっかくいただいたのに、無駄にする訳にはいかぬ…
使い切りました。一気に。
仕込み水100%を液種にして捏ねてみました。
捏ねている時点で、すっぱい香りがプンプン。
きっと出来上がりの生地もすっぱくなるんだろうな。
分かっていましたが…
それならば、すっぱさを美味しさに変えてみようか。
甘めに煮たみかんのピールと、チョコチップを入れてみました。
オレンジとショコラの組み合わせはケーキの王道。
ならばパンでもできるはず。
どうかな?
…それでも、生地に入った柚子の風味が強かったです。
ちょっと苦い感じ。
よし、それならば。
食べ方で何とかなるかも。
カリッと焼いて、バターをたっぷり、ハチミツを少々。
バターとハチミツがしみたところへ
クリームチーズをのせながらいただきました。
おっ、très bon!
苦みが「オイシイ風味」に変わりました。
たくさんできたから、差し上げたいけど、こうやって食べないと苦いしな…
できたパンを差し上げる場合、ときどき考えます。
食べる所までついて行ってサーヴィスしたいなぁ。
パンに限らず、食べ方次第でおいしくなったり、おいしくなくなったりします。
そこがオモシロイいところ。