オマールをいただきました [料理]
2007年公開の「いのちの食べかた」は当時驚きの気持ちでみました。
普段食卓にあがる食材はどのようにしてできているのか。
清潔なパッケージの裏に隠された事実。とても意味ある映画でした。
以来、食材を買うときには頭の片隅にこの映像が浮かびます。
慌ただしく慎ましく暮らしている日常、いつもいつもきちんとした食材を調達できる訳ではありません。
正直なところ、ファーストフードのクセになる味も捨てがたいです。
ただ、できる限り真面目に取り組んだ生産者のものを買いたいな、と意識はするようになりました。
ぼんやりとこんな風に考えながら暮らしています。
先日、素材を学ぶクラスに参加し、オマール海老を扱いました。
初めて食べたのは随分大人になってから。
サイパンのレストランででした。
サッとローストしただけなのに、ジュワッと旨味が口の中に広がり、
海老はそれほど好きではないのですが、うわーっおいしい!と虜になりました。
そのオマールを生きている状態から捌きました。
生まれて初めての体験です。
今回は半身にしてグリルするので、真半分に捌きます。
まずは首の中央に包丁の先をエイッと刺します。
オマールは体の成分のほとんどが水分というだけあり、ピューッと水が噴き出しました。
殻が堅く、四苦八苦の後に捌き終えました。
上物のオマールだったので、塩も何もせずに素焼きして、
なにもかけずにいただきました。
自然な塩味、海のミネラル成分がたっぷりで、言葉が出ないほどのお味でした。
殺生を詫びつつ、隅まできれいにいただきました。
殻は良い出汁になります。
オマール。そうそう日常では食べられませんが…
ただ食べるだけでなく、素材の元から学ぶレッスン。良い経験になりました。
「フード・インク」「ありあまるごちそう」食に問題提起をする映画が上映中です。
今日こそ見に行こうと思っていたのですが、雪で行きそびれてしまいました。
あまりかたくなにならずに… ボチボチのペースでその内見に行きたいと思います。
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